スプレッドシートに関数を入力する

表計算ソフトで最初に感じるハードルは関数の使用方法ではないでしょうか。足し算だけならアイコンをクリックすればできますが、あえて関数を使って慣れることをおすすめします。キーボードだけで操作する、他の関数も使えるようになるなどのメリットがあるからです。

スプレッドシート関数の入力手順

関数の入力方法はエクセルと同じです。知らなくても3つのステップさえ覚えれば入力できるようになります。

例として、スプレッドシートでよく行われる合計の計算を、Σアイコンではなく関数を使用して実行してみます。合計する対象はA1~A5のセルに入力された数値です。この場合はsum関数を使用します。

  1. 計算したいセルに、=を入力する。
  2. =の後ろに関数の名前と()を入力する。今回はsum関数を使用するので、=sum()となる。
  3. ()の中には関数の計算の対象になる値や範囲を入力する。今回はA1~A5を意味するA1:A5を入力して、=sum(A1:A5)となる。

これでA1~A5の合計が計算されます。ここでも入力されているのは関数、表示されているのは関数の計算結果、と入力しているものと表示されているものが違うと意識しておいてください。

この手順で1と2は簡単ですが、3は関数によって入力するものが変わるので難しいと感じさせる要因となっています。まずは1と2だけ覚えて、3はよく使う関数から慣れていくと気軽に考えていいと思います。

この関数の入力の仕方さえ知っていれば、他の人が使った関数がどういう働きをするのか分かって、他の人が使った関数の一部を書き換えて利用して、その関数を自由に使えるようになって、と段階を経てマスターしていけます。

もっと早くマスターしたいという方は、セル範囲の指定方法と、値の種類を知っておくといいでしょう。

範囲指定の相対参照と絶対参照

範囲の指定方法は一般的にはA1やB2のようにアルファベットと数字の組み合わせです。復数のセルを指定する場合は、左上のセル:右下のセルとコロンを挟んでセルのアルファベットと数字を並べます。

もう1歩進んだ話をすると、この指定は相対参照と呼ばれます。何が相対なのかというと、例えば下記の表のようにスプレッドシートに入力されている場合、B2には30と表示されます。

AB
110
220=sum(A1:A2)
330

この時に、B2をコピーしてB3に貼り付けると、B3には50と表示されます。これはどうしてかというと、A1:A2はB2に対して左隣のセルとその上のセルという相対的な位置を表しているため、B3に対しては左隣のA3とその上のA2を指すことになり30+20で50と表示されるからです。

次は下記の表のようにスプレッドシートに入力されているとします。この場合もB2には30と表示されます。

AB
110
220=sum(A$1:A2)
330

この時に、B2をコピーしてB3に貼り付けると、B3には60と表示されます。これはどうしてかというと、A1ではなくA$1と$が付いているからです。

アルファベットや数字の前に$を入力すると、そのアルファベットや数字は絶対参照になります。これはコピーして別のセルに貼り付けても自動的に変わることがありません。そのためA$1:A2はB2に対してはA1から左隣のセルまでを表しているため、コピーして貼り付けたB3に対してもA1から左隣のA3までを表します。

今回は縦方向にコピペしたので数字部分が変わりましたが、横方向にコピペする時はアルファベットが変わることに注意しましょう。基本的には相対参照を使用しますので、ややこしければ$を使うこともありコピペする時には違いがある、という認識で十分です。

絶対参照は少し複雑な関数を使用する時に利用して、その後のコピペを楽にする用途で使用します。その時も相対参照で入力した後でコピペする時に、変えたくない部分にだけ$を付け足すという使い方です。

値の種類は文字、数字、真偽

関数の()の中に入力する数字や文字を引数といいます。この引数には、数字、文字、真偽、などがあります。これをきちんと理解するには少し話がややこしくなりますので、関数を利用するためには次の3つだけ覚えておけばいいと思います。

  • 1と"1"は違う(ほとんどの場合どちらでも大丈夫なようですが)
  • 真偽にはtrueとfalseがある
  • ヘルプ>関数リストで使用する関数を見つけて、説明の詳細リンクを見て1、"1"、trueなど入力の仕方を真似る